不動産株は「利回りが高い大手銘柄が多い」というイメージを持たれがちです。しかし実態は、三菱地所・三井不動産・住友不動産といった名前の通った大手は配当利回りが1〜2%程度と低く、高配当株の選定基準を満たしません。
一方で、不動産株の中には連続増配かつ私の選定基準 (3.5%以上) を満たす銘柄が存在します。大手の知名度より実態の数字で選ぶことが重要です。
免責事項:本記事は個人の見解であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。株価・配当金は変動します。数値は2026年3月末時点のものです。
主要不動産株の配当データ一覧
| 銘柄 (コード) | 予想配当 | 配当利回り | 配当性向 | 連続増配 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 野村不動産HD (3231) | 36円 | 約4.0% | — | 14期 | プラウドブランド |
| ヒューリック (3003) | 67円 | 約3.5〜3.7% | 約41% | 13期 | 株主優待あり |
| 三菱地所 (8802) | 46円 | 約1.0% | — | — | 大丸有地区No.1 |
| 三井不動産 (8801) | 34円 | 約1.9% | — | — | 三井ショッピングパーク |
※株価・配当利回りは変動します。最新情報はIRバンク・各社公式IRでご確認ください。
私の選定基準で評価したランキング
1位:野村不動産HD (3231)|利回り4.0%・14期連続増配
- 配当利回り約4.0%:不動産株の中では群を抜いて高く、私の基準 (3.5%) を満たす
- 14期連続増配:14年で配当は7.2倍に増加
- 事業:「プラウド」ブランドのマンション分譲・不動産投資・賃貸
- 注意点:マンション分譲は景気サイクルの影響を受けやすい。賃貸・投資物件の安定収益との比率に注意
不動産株の中で利回り・連続増配の両方を満たす数少ない銘柄です。「プラウド」ブランドの認知度の高さと、機関投資家向け不動産投資事業の安定収益が組み合わさっています。
2位:ヒューリック (3003)|私が保有する安定不動産株
- 配当利回り約3.5〜3.7%:私の選定基準を満たす
- 13期連続増配・直近増配率19%と増配ペースが速い
- 2025年12月期業績:売上高+22.9%・営業利益+14.3%の大幅増益 (Yahoo!ファイナンス)
- 株主優待:300株以上でカタログギフト (保有期間により増額)
- 特徴:東京23区の駅近オフィスビル・商業施設に特化。旧富士銀行の店舗ビル管理から発展
私が実際に保有している銘柄です。東京駅近の一等地を中心とした不動産ポートフォリオは、空室リスクが低く安定した賃料収入が見込めます。
「駅近」という立地へのこだわりは、テレワーク時代でも需要が落ちにくいオフィス・商業施設を選ぶという意味で合理的だと判断しています。配当方針として連続増配を掲げており、13年で配当は24倍になっています。
参考:三菱地所・三井不動産は高配当株として見ない
三菱地所 (8802) の配当利回りは約1.0%、三井不動産 (8801) は約1.9%です。どちらも私の選定基準 (3.5%以上) には遠く及びません。大手財閥系不動産は「成長株」として評価されており、株価に成長期待が織り込まれているため配当利回りが低い構造になっています。これらを「高配当株」として買うのは目的が違います。
不動産株の強みと注意点
不動産業界は物件という実物資産を保有するため、インフレに強いという特性があります。家賃・地価は長期的に物価と連動して上昇する傾向があり、インフレ時代に資産価値が目減りしにくいセクターです。
注意点はマンション分譲や開発事業の景気感応度です。賃貸・管理系の安定収益と分譲・開発の景気連動収益の比率を確認してから投資判断することが重要です。
まとめ
不動産株の高配当ランキング (2026年3月末時点)
- 野村不動産HD (3231):利回り4.0%・14期連続増配。基準を最も満たす
- ヒューリック (3003):利回り3.5〜3.7%・13期連続増配・業績好調。私の保有銘柄
- 三菱地所・三井不動産:高配当株の基準外。成長株として見るなら別
不動産株は「大手=高配当」ではない。数字で選ぶことが重要です。


