「通信株=NTT・KDDI・ソフトバンクの3択」と思っていませんか。実は情報・通信業には高配当かつ財務が安定した銘柄が他にも多くあります。
この記事では、情報・通信業セクターの高配当銘柄を利回り順に50銘柄ピックアップした上で、私が特に注目している6銘柄を詳しく解説します。投資歴15年・元金融機関員として、利回りだけでなく配当性向・増配歴・業績の安定性を踏まえた評価です。
免責事項:本記事は個人の見解であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。数値は2026年4月時点のものです。
情報・通信業の高配当銘柄ランキング50選
配当利回り順に並べています。増減配の欄は直近の実績(連続増配・非減配・減配歴あり)を示しています。利回りだけでなく増減配の列も必ず確認してください。
| 順位 | コード | 銘柄名 | 配当利回り | 増減配 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 4644 | イマジニア | 5.83% | 減配2 |
| 2 | 9629 | ピー・シー・エー | 5.63% | 減配2 |
| 3 | 4481 | ベース ⭐まこ保有 | 5.48% | 連続増配6 |
| 4 | 7595 | アルゴグラフィックス | 5.42% | 非減配10 |
| 5 | 4725 | CAC Holdings | 5.39% | 減配1 |
| 6 | 3657 | ポールトゥウィン | 5.05% | 非減配10 |
| 7 | 2411 | ゲンダイエージェンシー | 5.02% | 減配2 |
| 8 | 3925 | ダブルスタンダード | 5.01% | 連続増配10 |
| 9 | 9446 | サカイホールディングス | 5.00% | 減配2 |
| 10 | 3989 | シェアリングテクノロジー | 4.62% | 減配1 |
| 11 | 3640 | 電算 | 4.53% | 減配3 |
| 12 | 4783 | NCD | 4.49% | 非減配10 |
| 13 | 2329 | 東北新社 | 4.48% | 減配3 |
| 14 | 6888 | アクモス | 4.41% | 非減配9 |
| 15 | 4800 | オリコン | 4.39% | 非減配10 |
| 16 | 3970 | イノベーション | 4.37% | — |
| 17 | 9416 | ビジョン | 4.29% | — |
| 18 | 9474 | ゼンリン ⭐チェック銘柄 | 4.28% | 非減配10 |
| 19 | 9466 | アイドママーケティング | 4.27% | 減配2 |
| 20 | 4709 | IDホールディングス | 4.26% | 非減配10 |
| 21 | 3912 | モバイルファクトリー | 4.25% | 減配1 |
| 22 | 4447 | ピー・ビーシステムズ | 4.19% | — |
| 23 | 4433 | ヒト・コミュニケーションズ | 4.19% | 連続増配6 |
| 24 | 3934 | ベネフィットジャパン | 4.18% | 非減配8 |
| 25 | 4492 | ゼネテック | 4.17% | 減配1 |
| 26 | 3918 | PCIホールディングス | 4.14% | 減配1 |
| 27 | 7860 | エイベックス | 4.14% | 減配1 |
| 28 | 9445 | フォーバルテレコム | 4.11% | 非減配10 |
| 29 | 4262 | ニフティライフスタイル | 4.10% | 連続増配3 |
| 30 | 3766 | システムズ・デザイン | 4.10% | 減配1 |
| 31 | 3937 | ユビコムホールディングス | 4.09% | 非減配7 |
| 32 | 3771 | システムリサーチ | 4.03% | 非減配10 |
| 33 | 9651 | 日本プロセス | 4.03% | 減配1 |
| 34 | 3817 | SRAホールディングス | 4.02% | 非減配10 |
| 35 | 2335 | キューブシステム | 4.01% | 減配1 |
| 36 | 4674 | クレスコ | 4.01% | 減配1 |
| 37 | 3848 | データ・アプリケーション | 4.00% | 減配1 |
| 38 | 4432 | ウイングアーク1st | 3.99% | 非減配6 |
| 39 | 4662 | フォーカスシステムズ | 3.98% | 非減配10 |
| 40 | 3916 | デジタル・インフォメーション | 3.94% | 減配1 |
| 41 | 4728 | トーセ | 3.94% | 非減配10 |
| 42 | 9692 | シーイーシー | 3.94% | 非減配10 |
| 43 | 3031 | ラクーンホールディングス | 3.92% | 減配2 |
| 44 | 4198 | テンダ | 3.91% | 連続増配4 |
| 45 | 3695 | GMOリサーチ&AI | 3.90% | 減配3 |
| 46 | 3682 | エンカレッジ・テクノロジ | 3.89% | 非減配10 |
| 47 | 4171 | グローバルインフォメーション | 3.89% | 非減配6 |
| 48 | 3696 | セレス | 3.88% | 減配1 |
| 49 | 4746 | 東計電算 | 3.87% | 連続増配10 |
| 50 | 9434 | ソフトバンク | 3.87% | 非減配7 |
※配当利回り・株価は2026年4月時点の参考値です。増減配は直近10期の実績。最新情報はIRバンクでご確認ください。
上位の銘柄を見ると「減配2」「減配3」の表記が目立ちます。利回りが高い銘柄には「株価下落で利回りが高く見えているだけ」のケースが多く、減配リスクが高い傾向があります。ランキングは候補を絞る入口として使い、IRバンクで配当推移10年・配当性向・業績を必ず確認してください。
参照:投資の森
まこが特に注目する銘柄の詳細評価
ランキング50銘柄の中から、私が実際に保有・監視している銘柄を詳しく解説します。
ベース(4481)|保有中・さらに買い増ししたい銘柄
私が現在保有している通信セクター銘柄の中で、最も強気に見ているのがベースです。増収増益が続く優良銘柄で、連続増配6期と着実に配当を増やしています。
情報・通信業のランキングの中でも、利回りと増配実績のバランスが良く、買い増しのタイミングを虎視眈々と狙っています。現在の利回り水準は私の基準(3.5%以上)を大きく上回っており、急落が来れば迷わず追加投資する方針です。
KDDI(9433)|連続増配24期・ただし不祥事が気になる
連続増配24期・配当性向41%・増収増益と、通信大手の中では財務面で最もバランスが取れている銘柄です。増配率も他の通信大手より高く、長期保有に向いている銘柄と評価しています。
ただし直近で不正会計の不祥事が発覚しており、現時点では保有には踏み切れていません。ガバナンスの問題は業績と別軸のリスクで、個人的にはここが解消されるまで様子を見たい。それでも利回り3.5%以上(目安株価約2,285円以下)になるタイミングが来れば、購入を検討する最有力候補であることは変わりません。
NTT(9432)|最強のディフェンシブ銘柄・でも僕は保有しない
株価はここ2年ほどボックス圏で横ばい。「150円で買って160円で売れば儲かる」と揶揄されるほど動かない銘柄ですが、裏を返せばそれだけ価格が安定しているということです。15期連続増配・配当性向43%と財務は優秀で、ディフェンシブ銘柄の筆頭格と言えます。
私が保有しない理由は1つ、増配率が低すぎることです。1株5円台の配当が毎年0.1〜0.2円ずつ増えていくペースでは、長期的に配当収入を伸ばしたい私の方針と合いません。安定重視・価格変動を嫌う人には最適な銘柄ですが、私はより成長性のある銘柄に資金を振り向ける方針です。
沖縄セルラー(9436)|利回りが低すぎて今は動けない
KDDIの子会社で24期連続増配・配当性向47%と、データは申し分ありません。かつては高配当株として人気でしたが、株価の上昇に伴って利回りが2%台まで低下しており、今の価格水準では私の基準を大きく下回っています。
相場全体が崩れたタイミングで利回り3.5%以上(目安株価約3,660円以下)になれば、すぐに買いに動ける銘柄として監視リストに入れています。普段から株価をチェックしておく価値はある銘柄です。
ソフトバンク(9434)|増収増益でも安心して保有できない理由
業績は増収増益で売上高も過去最高水準。ランキング50位に入っていますが、私は積極的に買う気にはなれません。
理由は3点です。配当性向が非減配7期ながら実態は約78%と高く、自己資本比率も低い。増配率も他の通信大手と比べて物足りない。業績が今後悪化した場合、他の銘柄より先に配当の持続性が危うくなるリスクがあります。利回りだけ見れば魅力的ですが、「高利回りには理由がある」の典型例として私は除外しています。
ゼンリン(9474)|地図データの独占的地位・非減配10期が光る
カーナビ・地図アプリの地図データを提供する会社です。ゼンリンの地図データは国内シェアが圧倒的で、一度採用されたシステムから競合他社に切り替えるコストが非常に高い。参入障壁が高いビジネスモデルは高配当株投資家が好む特徴です。
非減配10期の実績も安定感を裏付けています。現在の利回りは4.28%と私の基準を上回っており、業績の詳細をもう少し確認した上で本格的に保有候補に入れるか判断したいと思っています。
表の読み方:「増減配」で何を判断するか
「連続増配」は毎年配当を増やし続けている実績、「非減配」は増やしていなくても一度も減らしていない実績、「減配○」は過去○回減配したことを示しています。
私が投資判断で最も重視するのは「減配歴がないか」です。一度でも減配した企業は、また減配する可能性が他の企業より相対的に高いと考えています。ランキング上位でも減配歴がある銘柄は慎重に見てください。
減配歴なしの銘柄を絞り込むと、このランキングではアルゴグラフィックス(7595)・ポールトゥウィン(3657)・NCD(4783)・IDホールディングス(4709)・フォーバルテレコム(9445)・フォーカスシステムズ(4662)・SRAホールディングス(3817)・システムリサーチ(3771)・シーイーシー(9692)・トーセ(4728)・東計電算(4746)などが候補に挙がります。ただし非減配でも業績が悪化傾向にある銘柄は別途確認が必要です。
→ 配当推移10年の確認方法はIRバンクの使い方で解説しています。
→ 私が監視している全銘柄は監視銘柄一覧で公開しています。
※本記事は個人の見解であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。株価・配当利回りは変動します。投資にはリスクがあります。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。


