高配当株を選ぶとき「利回りが高い株」を探す人が多いですが、私が重視しているのは少し違います。「毎年配当が増え続けている株」つまり連続増配株です。
連続増配とは「毎年配当金が増え続けること」
連続増配とは、何年にもわたって毎期配当金を増やし続けることです。例えば「27期連続増配」とは、27年間一度も配当を減らさず増やし続けてきたということです。
これはシンプルですが重要な意味を持ちます。27年間増配を続けてきたということは、リーマンショック(2008年)もコロナショック(2020年)も乗り越えてきたということです。それだけ業績が安定していて、株主への配当を大切にする企業文化がある証拠です。
累進配当とは「減配しないことを明示した方針」
累進配当とは、企業が「配当を減らさない、増やし続ける」と方針として明示しているものです。連続増配は結果として増配が続いている状態ですが、累進配当は企業が意図的に宣言している点が違います。
三菱HCキャピタル(8593)やMS&ADインシュアランスグループ(8725)などが累進配当方針を掲げています。「業績が多少悪くても配当は守る」という姿勢は、長期保有する投資家にとって大きな安心材料です。
なぜ「増配が続く株」が有利なのか
具体的な数字で見てみましょう。
株価2,000円・年間配当80円(利回り4%)で購入した場合
| 年数 | 増配なし | 毎年3%増配の場合 |
|---|---|---|
| 購入時 | 80円(利回り4%) | 80円(利回り4%) |
| 5年後 | 80円(利回り4%) | 約93円(取得利回り4.6%) |
| 10年後 | 80円(利回り4%) | 約107円(取得利回り5.4%) |
※概算。税金・株価変動は考慮していません。
株価が変わらなくても、増配が続けば取得利回りが上がり続けます。10年持ち続けるだけで、買ったときより34%多い配当をもらえるようになります。これが長期保有の最大の恩恵です。
日本の主な連続増配銘柄
日本には長年にわたって増配を続けている企業があります。私が保有・注目している銘柄をいくつか紹介します。
| 銘柄 | 証券コード | 連続増配期数 |
|---|---|---|
| 三菱HCキャピタル | 8593 | 27期 |
| リコーリース | 8566 | 26期 |
| ショーボンドHD | 1414 | 18期 |
| ヒューリック | 3003 | 12期 |
※2026年4月時点。今後の増配を保証するものではありません。
これらの銘柄の詳細な分析は高配当株ランキングまとめで公開しています。
連続増配株の注意点
連続増配の実績があっても、将来の増配は保証されません。業績が大きく悪化すれば減配はあり得ます。連続増配の期数だけで判断せず、直近の業績トレンドや配当性向も合わせて確認することが重要です。
→ 減配リスクの見分け方は買ってはいけない高配当株の特徴5つをご覧ください。
まとめ
- 連続増配とは毎年配当を増やし続けること
- 累進配当とは「減配しない・増やし続ける」と企業が方針として宣言していること
- 毎年3%増配なら10年後の取得利回りは購入時より約34%増
- 連続増配年数が長い銘柄は過去の危機を乗り越えてきた実績の証拠
- ただの高配当より、増配が続く株の方が長期では圧倒的に有利
※投資にはリスクがあります。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。


