「配当金ってよく聞くけど、実際どういう仕組みなの?」という疑問に答えます。
難しい言葉は使いません。配当金とは何か、どうすれば受け取れるか、実際いくらもらえるのかを順番に説明します。
配当金とは「会社の利益の分け前」のこと
株を買うとは、その会社の一部を買うことです。会社が1年間働いて利益を出したとき、その利益の一部を「株主(株を持っている人)」に分けてくれます。これが配当金です。
例えば三菱HCキャピタル(8593)は2025年3月期に1株あたり37円の配当金を出しました。100株持っていれば3,700円、1,000株なら37,000円が口座に振り込まれます。株を売らなくても、持っているだけで現金が入ってくる仕組みです。
すべての会社が配当金を出すわけではありません。利益を成長投資に使いたい会社は配当を出さない(無配)こともあります。高配当株投資では、毎年安定して配当を出し続けている会社を選ぶことが重要です。
配当金はいつ振り込まれるのか
配当金を受け取るには「権利確定日」に株を持っている必要があります。権利確定日とは、配当金をもらう権利が確定する日のことで、多くの日本企業では3月末・9月末に設定されています。
権利確定日の約2〜3ヶ月後に配当金が振り込まれます。3月末が権利確定日の場合、6月頃に入金されます。
配当金が入ってくるまでの流れ
- 権利確定日(例:3月末)までに株を買う
- 会社が配当金額を決定・発表する
- 約2〜3ヶ月後(例:6月頃)に口座へ振り込まれる
注意点が一つあります。権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに株を買わないと、その期の配当金は受け取れません。権利確定日に買っても遅いので気をつけてください。
→ 権利確定日・権利落ち日の詳細は権利確定日・権利落ち日とはで解説しています。
配当金はどこに振り込まれるのか
配当金の受け取り方法は複数あります。NISA口座で非課税にするには「株式数比例配分方式」の設定が必須です。
| 受け取り方式 | 振込先 | NISA非課税 |
|---|---|---|
| 株式数比例配分方式(推奨) | 証券口座 | ○ 非課税 |
| 登録配当金受領口座方式 | 銀行口座 | ✕ 課税される |
| 配当金領収証方式 | 郵便局・銀行窓口 | ✕ 課税される |
SBI証券でNISA口座を使って高配当株を買う場合、「株式数比例配分方式」に設定しないと配当金に約20%の税金がかかってしまいます。
配当金にはどのくらい税金がかかるのか
NISA口座以外で受け取る配当金には20.315%(所得税15.315%・住民税5%)の税金がかかります。
配当金10,000円 → 税引き後 約7,969円(税金約2,031円が引かれる)
NISA口座なら → 10,000円まるごと受け取り
利回り4%の銘柄も、NISA口座なら実質利回り約5%相当になります。高配当株投資においてNISA口座の活用は必須です。
「増配」と「減配」とは
配当金は毎年同じとは限りません。
増配とは配当金が前の年より増えることです。業績が好調な会社は毎年少しずつ配当を増やしていく「連続増配」を続けています。三菱HCキャピタルは27期連続増配中です。増配が続くと、買ったときの株価に対する配当収入が年々増えていきます。
減配とは配当金が前の年より減ることです。業績が悪化した会社は配当を減らすことがあります。減配が発表されると、配当目的で保有していた投資家が売るため株価も下がります。
だから私は銘柄選定の基準に「過去10年以上、一度も減配していない」を入れています。詳しくは買ってはいけない高配当株の特徴5つをご覧ください。
まとめ
- 配当金とは会社の利益の一部を株主に分配するお金
- 権利確定日(多くは3月末・9月末)に株を持っていれば受け取れる
- 約2〜3ヶ月後に口座へ振り込まれる
- NISA口座+株式数比例配分方式の設定で非課税になる
- 増配が続く銘柄を選ぶと、時間とともに配当収入が増えていく
次は配当金の額と株価の関係を示す「配当利回り」について理解を深めましょう。→ 配当利回りとは何か・計算方法と目安を解説
※投資にはリスクがあります。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。


