高配当株投資に興味があるけど、本当にメリットがあるのか、リスクはどれくらいなのか気になっている方へ。
私は元金融機関員で、投資歴10年以上の高配当株投資家です。この記事では教科書的な説明ではなく、実際に長期保有してきた経験から感じたメリット・デメリットを正直に書きます。
高配当株投資の3つのメリット
メリット1:株価を気にせず配当金が積み上がる
高配当株最大のメリットは、株価の上下に関係なく、持っているだけで配当金が口座に振り込まれることです。
株価は毎日変動します。しかし配当金は権利確定日に保有していれば、株価がいくらであっても受け取れます。2026年4月のトランプ関税ショックで保有株が急落しても、3月末時点で権利確定していた配当金は予定通り振り込まれます。
配当金という「現金収入」が定期的に入ることで、株価の下落時も冷静に保有を続けられます。暴落時に「売らずに持ち続ける」ことができるのは、この配当収入が精神的な支えになっているからです。
→ 関連記事:高配当株は損切りしない|含み損が出ても売らない3つの理由
メリット2:ほったらかしで運用できる
高配当株投資は、デイトレードや短期売買と違って毎日チャートを見る必要がありません。私の管理方法は四半期に1回・1銘柄15分程度の決算確認だけです。それ以外の時間は投資のことをほとんど考えなくてよい。
共働きで忙しい、育児中で投資の勉強時間がない、そういう人にも取り組みやすいのが高配当株投資の特徴です。
→ 関連記事:高配当株はほったらかしでいい|長期保有で配当を積み上げる投資法
メリット3:長く持つほど「取得利回り」が上がる
連続増配銘柄を長期保有すると、買ったときの株価に対する取得利回りが年々上がっていきます。
例えばショーボンドHD (1414) を2015年頃に購入した投資家は、当時の株価(分割調整後)は400〜500円台でした。現在の年間配当は182円です。当時の株価で割ると取得利回りは40%前後になります。
これは長期保有しないと得られない恩恵です。短期で売買を繰り返していたら、この恩恵は受けられません。
→ 関連記事:恩株とは|高配当株投資家が「売らずに」元本を回収する考え方
高配当株投資の3つのデメリット
デメリット1:減配リスクがある
最大のデメリットは減配リスクです。企業の業績が悪化すれば配当が減ります。業績悪化が続けば無配になる可能性もあります。
減配が発生すると「配当収入の減少」と「株価の下落」がほぼ同時に起きます。配当目的で買われていた株が売られるため、株価も下がります。この「ダブルパンチ」が高配当株投資の最大の落とし穴です。
私が選定基準として「過去10年以上減配なし」を設けているのは、このリスクを最小限にするためです。IRバンクで過去の配当推移を確認し、リーマンショック・コロナショックでも配当を維持してきた銘柄に絞って投資しています。
→ 関連記事:買ってはいけない高配当株の特徴5つ
デメリット2:大きな値上がり益(キャピタルゲイン)は期待しにくい
高配当株は一般的に成熟した企業が多く、株価が数倍になるような大きな値上がりは期待しにくいです。利益の多くを配当として株主に還元しているため、事業拡大への再投資が少ない傾向があります。
「10倍株を狙いたい」「短期間で資産を一気に増やしたい」という目的には向きません。高配当株投資は「年4〜5%の配当を長期間積み上げる」スタイルです。
ただし連続増配が続く銘柄は増配とともに株価も上がる傾向があります。ショーボンドHDは18年間で株価が6倍超になりました。配当と株価の両方が伸びる銘柄を選べるかどうかが重要です。
デメリット3:NISA以外では配当金に税金がかかる
配当金には20.315%の税金(所得税・復興特別所得税15.315%・住民税5%)がかかります。受け取った配当金の約2割が差し引かれます。
ただしこれはNISAの成長投資枠を使えば解決できます。NISAで保有した株の配当金は非課税です。利回り4%の銘柄がNISA口座では実質利回り約5%に相当します。
重要な注意点が一つあります。NISAで配当金を非課税にするには「株式数比例配分方式」の設定が必要です。設定を変更しないと、NISAで保有していても配当金に税金がかかります。SBI証券での設定方法はSBI証券のNISA初期設定ガイドで解説しています。
高配当株投資に向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 配当金という安定収入が欲しい | 短期間で資産を一気に増やしたい |
| 毎日株価を見る時間がない | 10倍株・テンバガーを狙いたい |
| 株価の上下に一喜一憂したくない | 投資資金が少なく分散できない(元本100万円未満) |
| 長期的に資産を積み上げたい | 数年以内に資金が必要になる可能性が高い |
まとめ
高配当株のメリット・デメリット まとめ
メリット
- 株価に関係なく配当金が積み上がる・暴落時の精神的支えになる
- 四半期に1回の確認だけでほったらかし運用ができる
- 連続増配銘柄は長く持つほど取得利回りが上がる
デメリット
- 減配リスクがある・業績確認は必須(10年以上減配なしの銘柄選びで対策)
- 大きなキャピタルゲインは期待しにくい
- NISA以外では配当金に約20%の税金がかかる(NISA+株式数比例配分方式で対策)
デメリットを正しく理解した上で、銘柄選びの基準をしっかり設けることで多くのリスクは軽減できます。私が実践している選定基準の詳細は高配当株の銘柄選定基準を解説をご覧ください。基準を満たした銘柄の一覧は高配当株ランキングまとめで公開しています。
※投資にはリスクがあります。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。


