高配当株を探していると、必ずといっていいほど候補に上がる2銘柄がいます。三菱HCキャピタル (8593) と芙蓉総合リース (8424) です。
どちらも20期以上の連続増配実績を持つ高配当リース株。どちらを選ぶか迷っている人は多いはずです。
私はどちらも保有候補として詳しく調べました。この記事で2銘柄を徹底的に比較し、最後に私自身の判断も正直に話します。
免責事項:本記事は個人の見解であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。株価・配当金は変動します。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。数値は記事執筆時点 (2026年3月末) のものです。
まず結論:どちらを選ぶべきか
私の結論
- 「配当利回りと株主優待も欲しい」「少額から積み立てたい」 → 芙蓉総合リース (8424)
- 「長期連続増配の実績と規模の安定感を重視する」「グローバルな分散を取りたい」 → 三菱HCキャピタル (8593)
- 「両方分散して保有する」 → 両銘柄ともに私の選定基準を満たしており、1銘柄に絞る必然性はない
理由は後半で詳しく解説します。まず数字を確認してください。
2銘柄の基本データ比較
| 比較項目 | 三菱HCキャピタル (8593) | 芙蓉総合リース (8424) |
|---|---|---|
| 株価 (参考) | 約1,400〜1,450円 | 約4,200〜4,500円 |
| 予想配当金 (2026/3期) | 45円 | 158円 |
| 予想配当利回り | 約3.1〜3.3% | 約3.5〜3.9% |
| 配当性向 (実績) | 約40〜42% | 約30% |
| 連続増配年数 | 27期 | 21期 |
| 21年での配当増加 | 56倍 | 19倍 |
| 株主優待 | なし | あり (300株以上) |
| 配当月 | 9月・3月 | 9月・3月 |
| 主要株主 | 三菱UFJFG・三菱商事 | みずほFG系 |
| 事業の特徴 | 7セグメント・グローバル展開 | 情報機器・不動産・航空機・BPO |
※株価・配当利回りは変動します。最新情報はIRバンク・Yahoo!ファイナンスでご確認ください。
三菱HCキャピタル (8593) の強みと弱み
強み
- 27期連続増配は国内トップクラス:リーマンショック・東日本大震災・コロナショックを全て乗り越えた実績
- 21年で配当56倍という増配スピード:芙蓉の19倍を大きく上回る。長期保有ほど取得利回りが上がる
- 三菱UFJFG・三菱商事という強力な親:銀行・商社・メーカーの3つのバックグラウンドを持つ構造が強固
- 7セグメントのグローバル分散:航空・不動産・海外・環境エネルギーなど特定事業への依存度が低い
- 株価が低く1株から積み立てやすい:約1,400円台でSBI証券のS株なら数百円から始められる
弱み
- 株主優待がない:芙蓉のように優待を楽しみながら保有するスタイルには向かない
- 配当利回りは芙蓉より低め:現在の利回りは3.1〜3.3%で、私の選定基準 (3.5%以上) を下回る水準の場合がある
- 自己資本比率が低い:リース業の特性上15%前後。金利上昇局面では調達コスト増になりうる
芙蓉総合リース (8424) の強みと弱み
強み
- 配当利回りが三菱HCより高め:3.5〜3.9%で私の選定基準 (3.5%以上) を満たしやすい水準
- 配当性向が約30%と増配余力が大きい:三菱HCの40〜42%より低く、業績が伸びれば増配の余地が大きい
- 株主優待あり:300株以上保有で図書カードまたはカタログギフト (2年未満:3,000円相当、2年以上:5,000円相当)
- 21期連続増配も十分な実績:コロナショックを乗り越えた安定性は確認済み
弱み
- 株価が高く100株の最低投資額が大きい:約4,200〜4,500円×100株 = 42〜45万円が単元。ただしS株で1株から対応可能
- 連続増配年数と増配スピードは三菱HCに劣る:27期・56倍 vs 21期・19倍
- 株主優待の恩恵は300株以上から:優待目当てなら約126〜135万円以上の投資が必要
2銘柄を私の選定基準で採点すると
私の銘柄選定基準は「配当利回り3.5%以上×10年以上減配なし×配当性向30〜70%」です。この基準で両銘柄を見ると次のようになります。
| 基準 | 三菱HCキャピタル | 芙蓉総合リース |
|---|---|---|
| 利回り3.5%以上 | △ 株価次第 | ◎ 概ね満たす |
| 10年以上減配なし | ◎ 27年 | ◎ 21年 |
| 配当性向30〜70% | ◎ 40〜42% | ◎ 約30% |
三菱HCキャピタルは利回り基準が株価水準によって△になりやすい点が唯一の引っかかりです。株価が下がって利回り3.5%以上になったタイミングで仕込むというのが私のスタンスです。芙蓉総合リースは3つの基準を概ね満たしており、配当性向の低さ (増配余力の大きさ) という点で優れています。
どちらを選ぶべきか|タイプ別の結論
三菱HCキャピタルが向いている人
- 連続増配年数の長さ・実績の厚みを最優先にしたい
- 三菱グループの安定感・ガバナンスを評価したい
- 少額から1株ずつ積み立てて増やしていきたい (株価が低いので積み立てやすい)
- 株主優待は不要・純粋に配当金だけを受け取りたい
芙蓉総合リースが向いている人
- 現在の配当利回りを重視する (3.5%以上を安定して確保したい)
- 配当性向が低い = 増配余力が大きい銘柄を選びたい
- 配当と株主優待の両方を楽しみながら長期保有したい (300株以上)
- みずほFG系の安定感を評価する
私はどちらを選ぶか
私の判断は「両方を状況に応じて買い増す」です。
現時点では三菱HCキャピタルを保有しています。27期連続増配という実績と、グローバルな事業分散の強さを長期的に評価しているためです。ただし株価水準によっては私の利回り基準 (3.5%以上) を下回る場面があり、そのときは積極的に買い増しません。
芙蓉総合リースは配当性向が約30%という点が特に魅力的です。利益の7割をまだ内部留保している状態で、業績が成長すれば増配余地が大きい。配当利回りも三菱HCより高めで安定しており、私の選定基準を満たしやすい。次の割安なタイミングで保有を検討している銘柄です。
両銘柄を買う際の注意点
- リース株は同じセクターへの集中に注意:2銘柄ともリース業。他セクター (倉庫・インフラ・教育など) の銘柄と組み合わせて分散することが重要
- 金利上昇の影響を受ける業種:どちらもリース会社であり、金利上昇局面では調達コストが増加する可能性がある
- 芙蓉の株主優待は100株では受け取れない:優待目的なら300株以上の保有が条件
- 両銘柄とも配当月は9月・3月:他の銘柄と組み合わせてポートフォリオ全体の配当月を分散させることを推奨
まとめ
三菱HCキャピタル vs 芙蓉総合リース 比較まとめ
| 連続増配の実績 | 三菱HCキャピタルが優位 (27期 vs 21期・56倍 vs 19倍) |
| 現在の配当利回り | 芙蓉総合リースが優位 (3.5〜3.9% vs 3.1〜3.3%) |
| 増配余力 (配当性向) | 芙蓉総合リースが優位 (30% vs 40〜42%) |
| 株主優待 | 芙蓉総合リースのみ (300株以上で図書カード等) |
| 1株から積み立てやすさ | 三菱HCキャピタルが優位 (株価約1,400円 vs 約4,300円) |
どちらか一方に絞る必要はなく、両銘柄をリース株枠として組み合わせることも有効です。いずれにせよ、銘柄選定基準に照らして判断してから購入することを忘れずに。
私の現在の保有銘柄全体は保有銘柄紹介で公開しています。
※本記事の情報は2026年3月末時点のものです。株価・配当金・業績は変動します。最新情報は必ずIRバンク・各社IR情報でご確認ください。
※投資にはリスクがあります。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。


