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高配当株投資の始め方|初心者が最初にやるべき5つのステップを元金融マンが解説

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「高配当株に興味はあるけど、何から始めればいいかわからない」

この記事は、そういう方のために書きました。

私はもともと金融機関に勤め、投資信託を販売する仕事をしていました。お客さんに商品を勧めながら、自分でも買っていた。でも、リターンはほぼゼロ。その後、独学で株式投資を始め、成長株で数百万円の損失を出し、ようやく高配当株投資にたどり着きました。

今では高配当株投資によるサイドFIREを目指して、コツコツ積み上げています。

この記事でわかること

  • 高配当株投資とは何か・なぜ今注目されているか
  • 始める前に知っておくべきメリットとリスク
  • 今日から動ける5つのステップ(口座開設→NISA設定→銘柄選び→購入→継続)
  • 銘柄選びの基準と、初心者が陥りがちな落とし穴
  • 少額から始める具体的な方法
タップできる目次

高配当株投資とは何か

高配当株投資とは、配当利回りの高い株式を保有して、定期的に配当金を受け取ることを目的とした投資法です。

株式投資で利益を得る方法は2種類あります。株価が上がった時に売って得る「キャピタルゲイン(売却益)」と、保有し続けることで得られる「インカムゲイン(配当金)」です。高配当株投資は後者、インカムゲインを積み上げる投資法です。

配当利回りとは

配当利回りは、株価に対して年間どれだけの配当金を受け取れるかを示す指標です。

配当利回りの計算式

配当利回り(%)= 1株あたり年間配当金 ÷ 株価 × 100

例)株価1,000円・年間配当40円 → 配当利回り4.0%

一般的に、配当利回りが3〜4%以上の銘柄が「高配当株」と呼ばれます。東証プライム市場の平均配当利回りは2%前後なので、それを大きく上回る水準です。

重要:利回りが高すぎる銘柄は危険

配当利回りが高くなる理由は2つあります。「配当金が増えた」か「株価が下がった」か。利回り6〜7%を超える銘柄の多くは、業績悪化で株価が下落した結果、利回りが上がって見えているだけです。利回りの高さだけで選ぶのは、最も危険な銘柄選びです。

高配当株投資の3つのメリット

メリット① 保有しているだけで配当金が入ってくる

株価が上がらなくても、業績が悪化しない限り配当金は予定通り口座に振り込まれます。働かなくてもお金が入ってくる「不労所得」としての性質があり、これが他の投資法にない最大の特徴です。

私が最初の配当金を受け取ったとき、金額は数百円でした。でも「株が自分のために働いてくれている」という感覚は今でも覚えています。この体験が、投資を続けるモチベーションになります。

メリット② 相場の下落に対して精神的に強くなれる

株価が下がっても、業績が安定していれば配当金は変わりません。むしろ株価下落は「同じ配当金をより安く買えるタイミング」になります。成長株投資では下落のたびにメンタルが消耗しましたが、高配当株投資に切り替えてから、下落局面の捉え方が根本から変わりました。

メリット③ 増配銘柄なら、追加投資なしで配当金が毎年増える

毎年配当金を増やし続ける「連続増配銘柄」を保有することで、自分が何もしなくても配当収入が増えていきます。私の保有する三菱HCキャピタル(8593)は27期連続増配で、保有しているだけで年々配当金が増えています。これが高配当株投資の「複利の力」です。

始める前に知っておくべきリスク

メリットばかりでなく、リスクも正直に話します。知らずに始めると後悔します。

高配当株投資の主なリスク

  • 減配リスク:業績が悪化すると配当金が減額または無配になる。同時に株価も大きく下落するケースが多い
  • 株価下落リスク:配当金を受け取っていても、株価が大幅に下落するとトータルでマイナスになりうる
  • 元本保証がない:銀行預金と違い、投資元本は保証されていない
  • NISA口座での損益通算不可:NISA口座で損失が出ても、課税口座の利益との損益通算ができない

これらのリスクを受け入れられない場合は、投資を始めるべきではありません。高配当株投資は元本保証のある金融商品ではありません。生活費や緊急時の資金は別に確保した上で、余裕資金で始めることが前提です。

高配当株投資の始め方|5つのステップ

ステップ1|証券口座を開設する

高配当株(個別株)を買うには、証券会社の口座が必要です。銀行口座では株式は買えません。

証券会社は複数ありますが、高配当株投資にはSBI証券が最も向いています。理由は3つです。

SBI証券を選ぶ3つの理由

  1. 国内株手数料が完全無料:取引回数が増えても手数料ゼロ
  2. S株(単元未満株)が東証全銘柄対応:株価が高い優良銘柄でも1株から購入できる
  3. 三井住友カードとの連携:クレカ積立でポイントが貯まり、そのポイントを投資に回せる

私が10年以上SBI証券を使い続けている理由はここにあります。口座開設は完全無料で、10分程度で申し込めます。詳しい手順はSBI証券で高配当株を購入する方法で解説しています。

ステップ2|NISA口座を設定して「株式数比例配分方式」に変更する

高配当株投資において、NISAは使わない理由がありません。NISA口座(成長投資枠)で保有した株の配当金は、約20%の税金がゼロになります。

年間配当金NISAなし(課税後)NISAあり(非課税)差額
50万円約40万円50万円+約10万円
120万円約96万円120万円+約24万円

ただし、NISA口座で購入しても、配当金の受け取り方法を正しく設定しないと非課税になりません。SBI証券での設定手順は以下の通りです。

必須設定:株式数比例配分方式への変更

  1. SBI証券にログイン
  2. 「口座管理」をクリック
  3. 「配当金・分配金の受取方法」を選択
  4. 「株式数比例配分方式」を選択して変更する

※口座開設後すぐに設定してください。この設定をしないと、NISA口座でも配当金に税金がかかります。

NISAと高配当株の詳しい組み合わせ方はNISAで高配当株を買うと税金はどうなる?で詳しく解説しています。

ステップ3|スクリーニングで候補銘柄を絞り込む

証券口座の準備ができたら、いよいよ銘柄選びです。闇雲に「高配当ランキング上位」を買うのが最も危険なパターンです。

私が使っているスクリーニングの手順を紹介します。

銘柄スクリーニングの手順

  1. 投資の森で「配当利回り3.5%以上×10年以上増配」でフィルタリング
  2. IRバンクで配当推移・配当性向・売上推移を10年分確認
  3. 各社のIR情報で「累進配当方針」などの株主還元方針を確認

良い銘柄の4つの条件

競合他社や証券会社の解説を踏まえて、私が実際に使っている基準と照らし合わせると、良い高配当銘柄の条件は以下の4つに集約されます。

チェック項目目安理由
配当利回り3.5〜5%6%超は業績悪化が原因の可能性大
増配・配当継続年数10年以上減配なし業績安定の証明。リーマン・コロナを乗り越えた実績
配当性向30〜70%80%超は業績悪化時に即減配のリスク
自己資本比率30〜40%以上財務が健全で不況時にも配当を守れる体力がある

ステップ4|最初の1銘柄を少額で買ってみる

「準備が整ってから始めよう」は、永遠に始まらない理由になります。最初は1株、数千円からでいい。まず配当金を「体験する」ことが大事です。

SBI証券のS株(単元未満株)を使えば、1株から東証上場の全銘柄が買えます。例えば三菱HCキャピタル(8593)なら1株1,400円前後。1株でも配当金が受け取れます。

初心者向け:最初の銘柄選びで意識すること

  • 1銘柄に集中せず、最初から複数銘柄(3〜5銘柄)に分散する
  • 同じ業種(銀行ばかり・商社ばかり)に偏らない
  • 「よくわからないけど利回りが高いから」は買わない理由にする
  • まずは手元資金の一部(全体の20〜30%程度)から始める

ステップ5|配当金を再投資して積み上げる

高配当株投資で大きな成果を出す方法は、実はシンプルです。受け取った配当金を全額再投資する。毎月少額でも買い増しを続ける。止まらない。これだけです。

配当利回り4%の銘柄への投資を継続し、配当金を全額再投資した場合のイメージは以下の通りです。

経過年数元本500万円の場合年間配当金(目安)
現在500万円20万円
5年後(増配+再投資)約710万円約34万円
10年後(増配+再投資)約1,080万円約55万円
15年後(増配+再投資)約1,700万円約90万円

※配当利回り4%・年率5%増配・配当全額再投資の概算です。税金・株価変動は考慮していません。

初心者がよく陥る3つの失敗

失敗① 金融機関や銀行で「毎月分配型投資信託」を買ってしまう

私が金融機関に勤めていた頃、一番売れていた商品が「毎月分配型投資信託」でした。「毎月お金が入ってくる」という謳い文句が人気でした。

でも実態は、自分が投資した元本の払い戻しを「分配金」として受け取っているだけのケースが多い。これを「タコ足配当」といいます。もらっているつもりが元本が減っている。さらに購入時手数料2〜3%、毎年の信託報酬が乗っかる。

高配当株の配当金は、企業が利益から株主に支払うお金です。元本から出ているわけではありません。この根本的な違いを理解した上で選ぶことが重要です。

失敗② 高配当ランキングを見て上から順に買う

利回り7〜8%超の銘柄が並ぶランキングを見て、「お得だ」と思って飛びつく。これが最も多い失敗パターンです。利回りが高い理由が「株価が下落しているから」なら、その後さらに下落して減配になる可能性が高い。

失敗③ 1銘柄に集中して大きな損失を出す

「この銘柄は絶対大丈夫」という確信で集中投資した結果、予期せぬ業績悪化で大ダメージを受ける。私が29銘柄に分散しているのは、1銘柄が減配しても全体への影響を最小限にするためです。

よくある質問

Q. いくらから始められますか?

SBI証券のS株(単元未満株)を使えば、数百円〜数千円から始められます。1株から東証上場の全銘柄が買えるので、株価が高い優良銘柄でも少額で積み立てることができます。

Q. インデックス投資と高配当株投資、どちらがいいですか?

どちらが優れているという話ではなく、自分の目的と性格に合った方を選ぶのが正解です。老後資産の積み立てが目的でインデックスの長期保有を淡々と続けられる人はインデックス投資が向いています。今すぐの配当収入が欲しい・サイドFIREを目指している・配当金でモチベーションを保ちながら続けたいという人には高配当株投資が向いています。

Q. 確定申告は必要ですか?

NISA口座で「株式数比例配分方式」に設定して配当金を受け取っている場合、確定申告は不要です。源泉徴収ありの特定口座と同様に、税金の手続きは自動で処理されます。

まとめ|今日からできること

高配当株投資を始める5つのステップ

  1. 証券口座を開設する(SBI証券が高配当株と最も相性がいい)
  2. NISAの成長投資枠を設定する(「株式数比例配分方式」への変更を忘れずに)
  3. スクリーニングで候補を絞る(利回り3.5%以上×10年減配なし×配当性向30〜70%)
  4. 最初の1銘柄をS株で買ってみる(数百円から体験できる)
  5. 配当金を全額再投資して、止まらずに続ける

私が10年かけて学んだことは、派手な手法はないということです。

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