高配当株投資とNISAは相性抜群の組み合わせです。正しく設定すれば、受け取る配当金がすべて非課税になります。
ただし設定を間違えると、NISAで買っているのに配当金に税金がかかってしまいます。この記事でその落とし穴も含めて解説します。
NISAとは何か(おさらい)
NISAとは、投資で得た利益が非課税になる制度です。通常、株の配当金や売却益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で保有している株から得た利益は税金がかかりません。
2024年から始まった新NISAには2種類の枠があります。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間上限 | 120万円 | 240万円 |
| 生涯上限 | 600万円 | 1,200万円 |
| 買えるもの | 投資信託のみ | 個別株・ETFなど |
| 高配当株投資での使い方 | インデックス投信の積立に活用 | 個別高配当株を買う |
高配当株(個別株)を買うのは成長投資枠です。つみたて投資枠では個別株は買えません。
NISAで高配当株を買うメリット
通常、配当金には20.315%の税金がかかります。利回り4%の銘柄は、税引き後だと実質約3.19%になります。
NISAの成長投資枠で買えば配当金が非課税になります。利回り4%がそのまま4%で受け取れます。これは実質的に利回りが約1.25倍になるのと同じ効果です。
100万円を利回り4%の高配当株に投資した場合の年間配当
通常口座:40,000円 → 税引き後 約31,874円
NISA口座:40,000円 → 40,000円まるごと受け取り
→ 年間約8,126円の差。10年で約8万円以上の差になる
【重要】非課税にするための必須設定
ここが最も大切なポイントです。NISAで高配当株を買っていても、受け取り方式を「株式数比例配分方式」に設定しないと非課税になりません。
デフォルト設定のままだと「登録配当金受領口座方式」になっている場合があり、この場合は銀行口座に振り込まれるときに税金が引かれてしまいます。
設定の確認方法(SBI証券の場合)
- SBI証券にログイン
- 「口座管理」→「お客様情報 設定・変更」
- 「配当金の受け取り方法」を確認
- 「株式数比例配分方式」になっていればOK
NISAの成長投資枠をどう使うか
成長投資枠の年間上限は240万円、生涯上限は1,200万円です。私の使い方はシンプルです。
つみたて投資枠でインデックス投信(オルカン等)を毎月積立し、成長投資枠で高配当株を少しずつ買い増す。この2本立てで、「資産を増やす」と「配当収入を積み上げる」を両立しています。
年間120万円の配当収入を目指す場合、利回り4%なら3,000万円の元本が必要です。生涯上限1,200万円のNISA枠だけでは足りないので、特定口座(課税口座)も併用することになります。それでもNISAで買える分は優先的にNISAで買うのが基本です。
まとめ
- 高配当株(個別株)はNISAの「成長投資枠」で買う
- NISA口座なら配当金が非課税・実質利回りが約1.25倍になる
- 非課税にするには「株式数比例配分方式」の設定が必須
- つみたて投資枠+成長投資枠の2本立てで両立できる
- NISA枠で買える分は優先してNISAで買う
※投資にはリスクがあります。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。


