高配当株を始めようとしたとき「まとまったお金ができたら一気に買おう」と考える人が多いです。しかし私はこの考え方をすすめません。
高配当株は少しずつ、タイミングを分けて買うのが基本です。その理由と具体的な買い方を解説します。
まとめて買わない理由
「買う前に値上がり」を避けられる
100万円貯まったら買おうと決めていても、いざ100万円貯まったときに株価が上がって利回りが下がっていることがあります。高配当株は株価が上がれば利回りが下がります。「お金が貯まったタイミング」と「利回りが魅力的なタイミング」が一致するとは限りません。
少しずつ買い続けることで、株価が下がって利回りが上がったタイミングでも必ず買えます。逆に株価が高く利回りが低い時期は買い控えることができます。
心理的な負担が小さい
100万円を一気に投じたあと株価が10%下落すると、含み損は10万円です。「あのタイミングで買わなければよかった」という後悔が生まれます。
一方、毎月5万円ずつ20回に分けて買えば、ある月に買った分が下がっても他の月に安く買えた分が補います。1回の判断ミスが全体に与えるダメージが小さく、投資を続けやすくなります。
S株なら1株から買えるので少額で分けやすい
以前は株を「100株単位」で買う必要があり、少しずつ買うのが難しい時代がありました。今はSBI証券のS株(単元未満株)を使えば1株から買えます。例えばヒューリック (3003) は1株約1,870円、澁澤倉庫 (9304) は1株約1,500円台から購入できます。
1株ずつ少しずつ積み上げ、株数が増えるほど受け取る配当金も増える、という形が作れます。
「ただ積み立てる」ではなく「割安なときに多く買う」
高配当株の少しずつ買いは、インデックス投資の「毎月定額積立」とは少し違います。
| スタイル | 買い方 | 向いている投資 |
|---|---|---|
| 定額積立 | 毎月決まった金額を機械的に買う | インデックス投資 |
| 割安時に多く買う | 利回りが高いときに多く、低いときは少なく | 高配当株投資 |
インデックス投資は「市場全体の成長に乗る」のが目的なので、株価の高低を気にせず定額で買い続けるのが合理的です。
一方、高配当株は「配当利回り」という明確な判断基準があります。利回りが自分の基準(私なら3.5%以上)を満たしているときに買い、満たしていないときは待つという判断が可能です。割安なときに多く買えるよう、常に「余力」を残しておくことが重要です。
具体的な買い方のイメージ
月3万円を高配当株に回す場合の例
- 利回りが自分の基準を満たす銘柄を1〜2銘柄選ぶ
- 毎月の予算範囲で1株〜数株ずつ買い増す
- 市場全体の急落時(トランプショックなど)は予算を増やして多めに買う
- 株価が上がって利回りが基準を下回ったら、その銘柄は一時購入を止めて待つ
- 配当金が入ったら再投資に回す
完璧なタイミングを狙う必要はありません。「基準を満たしているときに少しずつ積み上げる」を繰り返すことが大切です。
よくある失敗:買いどきを待ちすぎる
少しずつ買う戦略の落とし穴は「もっと下がるまで待とう」と結局買えないことです。
株価の底は誰にもわかりません。利回りが基準を満たしているなら、完璧なタイミングを待つより「今日少し買って、下がったらまた買う」という姿勢の方が長期的には有利です。
私が「少しずつ買う」ことで常に余力を残すのは、より安く買えるチャンスに備えるためでもあります。一気に全額使ってしまうと、さらに下落したときに何もできません。
まとめ
高配当株を少しずつ買うポイント
- まとまったお金を一気に使わず、分けて買う
- S株を使えば1株から買えるので少額でも始められる
- 「定額積立」ではなく「利回りが高いときに多く買う」が高配当株向き
- 常に余力を残しておき、急落時に買い増せる状態を作る
- 完璧なタイミングを待ちすぎて買えないのが最大の失敗
少しずつ買い続ける先に、私が目指している年間配当120万円があります。私の現在の保有銘柄と配当金の積み上がり方は保有銘柄一覧で公開しています。どんな銘柄を少しずつ買い増しているかも確認できます。
※投資にはリスクがあります。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。


